2024.04.02

事業計画

Ⅱ. 経営概要

  1. 経営理念(会社の存在意義・存在価値を再確認)
    当社は、個人事業「整体からだ工房」を法人化することで、信頼性と財務基盤の強化を図り、整体事業の持続的な発展を目指します。名古屋栄五丁目の立地特性を活かし、地域のお客様はもちろん、多くの観光客にも癒しと健康を提供できる場をつくります。
    信頼・誠実・技術を重んじ、地域社会と業界の健全な発展に貢献してまいります。
  2. 自社を取り巻く外部環境(市場、顧客、競合等の現状や今後の見込み)
    ☆自社にとって有利な環境(機会、チャンス)
  3. 人流の回復
     コロナ明けで人の動きが活発化し、観光・遊び目的の来街者が増加。特に20~30代の若年層が戻ってきている。
  4. 観光地としての地位確立
     栄エリア(酒井の街)は「遊びに来る街」として定着。休日・祝日には大きな人出が見られる。
  5. 有力集客媒体の活用
     楽天ビューティーやエキテンなど、それなりに力のある媒体を活用し、一定の集客増加に成功している。

☆自社にとって不利な環境(脅威、リスク)

  1. 激しい価格競争
     近隣には中国系マッサージなど、極端な格安価格(2,980円など)を掲げる店舗が多数。価格競争が過熱している。
  2. Googleのネット予約システムの複雑化
     Googleの予約導線が選択形式となり、直感的に予約しにくくなった。従来の「1クリックで予約」から離れてしまい、新規やリピーターが混乱。
  3. 自社の内部環境
    ☆強み
  4. 価格設定の見直しと独自性の維持
     安さに頼らず、3,600円までの価格調整に成功。価格競争から一定の距離を保ちつつ、サービス内容を充実させている。
  5. 好立地
     観光客が集まりやすい「栄」というエリアで立地に優れている。
  6. 複数の集客経路を活用中
     Google、楽天ビューティー、エキテンなど複数の集客チャネルを運用し、多方面から集客を試みている。
      
      ☆弱み
  7.   予約システムのユーザビリティ低下
     Googleネット予約が分かりにくくなり、新規・既存顧客ともに使いづらくなってしまった。「使っていたコースが見つからない」「予約が面倒」と感じられ売上に影響が出たことも。
  8. ユーザーファーストの視点がやや不足
     表示の順番やUI設計が顧客にとって分かりづらく、リピーターが離れてしまうリスク。再訪率に影響。
  9. 差別化ポイントの表現不足
     内容の充実(コースのボリュームUPなど)はあるが、顧客にその変化が伝わっておらず、以前よりも見えづらくなってしまった。

Ⅲ. 中長期的な事業リストラ計画

  1. 今後の重点事業
    ☆強みの強化等 
    ・栄という好立地
    →Googleマップ上での視認性・予約動線を最大限活かす(口コミ強化・画像最適化・上位表示対策)
    ・価格競争から少し距離を置いた適性価格帯(3600円)
    →「価格以上の価値」を明示(コース内容の充実アピール、技術力の見せ方を工夫)
    ・複数集客チャンネルの活用
    →成果が出ている媒体に絞って投資し、運用負荷とコストを最適化
    ・サービス内容のボリューム
    →内容が伝わるメニュー名、写真、レビューで「中身の充実」を可視化

☆弱みの克服等
  ・Google予約が複雑になり、予約離脱が発生
→導線整理(人気コースを上部、わかりやすいラベル)、可能なら「1クリック導線」の復活交渉or代替手段で簡略化
・コースの乱立と内容の伝わりにくさ
→コースを厳選・整理し、月替わり・人気順など見せ方でメリハリをつける。写真・タイトル改善
・価格競争力では劣る
→「格安」ではなく「高コスパ」「満足度の高さ」「安心・丁寧」などの訴求軸にシフト
・リピーター導線が弱くなっている
→指名制度、定額制(サブスク)、LINE特典などでリピート意欲を喚起する仕組みを設計

  1. 今後の廃止・圧縮事業
    (1)費用対効果が薄い広告・媒体の見直し
    ・楽天ビューティーやエキテンなど複数媒体を活用中だが、すべてが等しく成果を出しているわけではない。
    ・各媒体の「予約数・顧客単価・リピート率」などのKPIを再評価し、成果が薄い媒体は広告費・更新労力を圧縮・停止
    → Googleマップ・検索経由の流入に集中投資(後述)
    (2)認知されにくい/埋もれてしまっている新規コースの乱立
    ・中身が良くても、ユーザーから見えづらく、結果として予約されない。
    ・新規コースは月1回までに絞る・明確なキャンペーン名をつける・リピーターと差別化した導線に変更。
    → 「新規限定」「期間限定」などメリハリある打ち出しに集約
  2. 今後の新規事業
    (1)Google予約・マップのUX最適化(最重要)
    現在の課題:「分かりづらい」「以前使っていたコースが探しにくい」
    対策:
    ・リピーター向け定番コースを上部固定表示(Googleパートナーと連携、もしくは掲載媒体の設定変更)
    ・「1タップ予約」導線の回復(簡易リンク/QRコード運用)
    ・コース名に【人気No.1】【定番】【再来】などを付けて視認性アップ
    → 予約障壁を徹底的に下げ、リピート率を回復・売上安定に直結

(2)指名制度/個人ブランディングの導入
・安売り競争から脱却するには「人」で選ばれる仕組みが重要。
・スタッフごとのプロフィール・得意技術・レビューを充実させ、「誰にやってもらうか」で選ばれる体制へ。
→ 指名料導入で売上単価アップ、満足度・リピート率の向上。

(3)訪日外国人向けサービスの展開
・栄は観光客の流入が多く、特に中国・韓国・台湾・英語圏の観光客が多い傾向。
・多言語POP、翻訳付きメニュー表、Googleマップ上の「英語対応可」タグの表示。
・SNS向け写真スポット設置や「旅の疲れ回復キャンペーン」など旅行者特化の打ち出し。
→ 訪日客の“ついで予約”を獲得。

(4)セット商品・短時間メニューの新設
・特に若年層(20〜30代)にとって「ちょっとだけ」「お試し」のニーズは高い。
例:
・15分頭・首集中コース
・フット+肩の30分セット
短時間でも単価を確保できるよう、高回転型のメニューとして導入。

(5)サブスク型(回数券・定額)プランの試験導入
・リピーター育成用に、LINE登録者向けや常連向けに「月○回まで○○円」のプラン提供。
・「通う理由」「リピートする仕組み」を価格以外の部分に作る。
→ 客数の安定化と、継続的な接点づくり。

(6)美容・美容整体系メニューの拡充
 ・「骨盤矯正/小顔矯正/美脚矯正/足ツボ/オイルリンパなどを本格導入。メニュー別に特化スタッフを
つける
 ・Googleやサイト内に【美容専用ページ】【女性向けメニュー】を明確に分けて設置。「キレイになれる
整体」として見せる設計
 ・美容特化キャンペーンを展開
 ・スタッフ単位で美容専門性を育て、SNS・口コミ・指名で「この人に受けたい」をうむ設計